北朝鮮でもSIM買ってネットはできます
水爆実験その他で北朝鮮が悪の帝国みたいな扱いを受けていますが、行ってみると街中にあるイケメンの銅像や肖像画にお辞儀をしなくてはいけないくらいで、それほど特殊な場所でもないわけです。
そんな北朝鮮旅行の思い出を人に話していて一番驚かれるのが、普通にSIMカードを買ってインターネットができるということ。北朝鮮国内の閉じたインターネットではなく、普通に外の世界につながるやつですよ。
平壌国際空港でSIMは入手できるのだが…。
SIMカードは平壌国際空港(順安空港)の外貨両替所で普通に買うことができます。
小生が訪朝したのは2016年の夏ですが、今現在でも同じく買える模様。
ただし、値段が馬鹿高いのが難点です。
データ通信のためにはベースとなるSIMカードと、3G通信の費用で100MBで計3万円分近く必要であり(ここは変わっているかもしれません)、かつチャージはトップアップ用のプリペイドカードの裏を削って番号をぶち込んでいくという原始的なものです。
支払いも当然外貨なのですが、クレジットカードは当然使えませんし、上の写真にあるATMも外国人には使えない(平壌商業銀行だかのカードしか受け付けないようでした)ので、一気に手持ちの外貨が減ってしまいます。
また、書類の手続きがとにかく面倒です。
空港にカードの在庫がない場合は、「明日来るから仕入れておいて」的なお願いをして、翌日わざわざ空港に再訪する必要がありました。はっきりいって、そこまでするなら「インターネットのない世界」を楽しんだほうが有意義かな、と思います。
日本とLINEで通信できる
そしてこれまた驚かれるのですが、北朝鮮でも金盾的なものはあるのでず、普通にそのままLINEで日本とやりとりをすることができます。
南朝鮮傀儡のアプリなのにどうして、と思ったのですが、南朝鮮は北朝鮮の一部なので、あれも北朝鮮国産アプリだという扱いなのかもしれません。違うか。
その他foursquareなどでのチェックインは可能でしたが、TwitterやFacebookはブロックされたので、アクティブに使うにはVPNの設定が必要でしょう。
とはいえ、日本国内で建てておいたデスクトップマシンをリモートコントロールすることはできたので、この方法でよければ(どえらいパケットが無駄になりますか)メールを確認したり、簡単に情報発信することはできそうです。
いつかYouTubeライブや17Liveに挑戦したい
通信料金が高すぎるので今現在は無理ですが、そのうちデータ通信が安くなったり、第三世界的な国の通信会社(エジプトあたり)がローミング用のSIMを出してくれたりしたら、北朝鮮からの動画中継にチャレンジしたいものです。
もっともそんな事態になったら、調子こいた日本のパフォーマーが何人か捕まっちゃうかもしれませんが…。
北朝鮮旅行記・俺の北朝鮮 2016訪朝シリーズ
北朝鮮そのものへ行ってきた北朝鮮旅行記。北朝鮮への行き方や平壌国際空港(順安空港)のディープな探検記を掲載しています。
北朝鮮旅行に行きたい人への旅行申込方法など、スタートガイド。
飛行機ファンなら気になる平壌国際空港のガイド。
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