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【作例とレビュー】XF100-400mm F4.5-5.6Rでポートレートを撮る!

完全にオーバースペックな超望遠ズームをあえて使う

富士フイルムのレンズを抱えて、女の子と街歩きでポートレート撮影。
シリーズの第3弾はXF100-400mm F4.5-5.6Rが登場します。

XF100-400mmは、富士フイルム最大最高の大玉です。
普段は競馬やオートレースの撮影に使っているレンズで、街撮りでは完全にオーバースペック。
特にテレ端は長すぎて使いにくいので、どこで使うか迷いました。

今回は私(araichuu)が撮影を担当、モデルは引き続き、中野詩織さんにお願いしました。
またまた、無責任に撮影&レビューさせていただきます!

道路を挟んでモデル撮影をしてみるぞ!

換算600mmという超弩級のテレ端を、街撮りでどう使うか。
色々考えた結果、道路を挟んでポートレート撮影をしてみようということになりました。

カラフルな絵が描かれた薄暗いガード下を、4車線道路が通っている…というシチュエーションで、道路の対岸から車と車、人と人の間を縫って、シャッターチャンスを狙います。

細かい指示が出せる距離ではないので、モデルさんには「道路の向こうに行っていただいて、適当に景色を眺めたり、自然に振る舞っていてください」とお願いしました。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
100mm
PROVIA・少し色調整・少しトリミング

というわけで、100mm(換算150mm程度)で撮影したものがこちら。
さすがに4車線道路、ワイド端で全身いっぱいいっぱいでした。

ここから寄りでフレーミングを詰めていくと考えると、かなり無理矢理な褒め方ではあるのですが、ここならXF100-400mm F4.5-5.6Rがピッタリだな~という感じです!

400mm(換算600mm)で使ってみた

せっかくの超望遠ズームレンズなので、テレ端まで寄ってみることにしました。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
400mm
Velvia・そのまんま

400mm(換算600mm)で撮影すると、こんな感じです。
これはこれでポートレートなのですが、どうにも落ち着かない絵です。

周辺風景が入っていないために情報量が少なく、どこでどう撮っているのかが受け取り手に伝わらないため、背景のケバさをうまく説明できていないように思います。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
140mm付近
Velvia・色はそのまんま・少しトリミング

そんなわけで、140mmまで引いてみます。
背景に人物や手すりが入ると、街の裏側、人通りがある道、という情報が伝わるので、違和感がなくなってきました。

写真としては、後ろのお兄さんはいないほうがスッキリしているのですが、ツナギとリュックが超カラフルなので、街の日常風景の一部分としてご登場いただきました。

今回は手持ちなのでやりませんでしたが、スローシャッターで通行人を流しても楽しかったと思います。

200mmの縦位置にしてみる

140mm付近までしか使わないなら、そもそもが安いXF50-140mm F2.8Rでええやんけという話なので、もう少しレンズを繰り出して、200mm付近の縦位置でニーショットも抑えてみました。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
200mm付近
PROVIA・少し色調整・少しトリミング

これくらいの情報量のほうが、モデルさんが引き立っていいですね。

背景が半端にボケているのが好みではないので、もっとガツーンと絞りたかったですね。
とはいえF5.0 ISO6400で1/120なので、もう限界です。

ちなみにXF100-400mm F4.5-5.6Rは手ブレ補正が想像以上に効いていて、テレ端でも1/200くらいなら手持ちで十分いけるんじゃない、という印象です。

普段の競馬やオートレースの撮影では手ブレ補正を切っているので、なかなかやることに気が付きませんでした!

300mm(換算450mm付近)も結構美味しい

もう少しだけ、グッと寄ってみましょう。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
300mm付近
Velvia・少し色調整・少しトリミング

300mm付近ではこういう感じです。
案外、バランスがいいような気もします。

街撮りに100-400mmはオーバースペックだと思ったのですが、こういったシチュエーションで、かつ縦位置で撮るのであれば、けっこう長い方でも出番がありますね。

というわけで、大仰過ぎて決しておすすめはできないのですが、工夫次第で街撮りでも使えなくはない、XF100-400mm F4.5-5.6Rでした。

おまけ。テレ端&開放でのボケ足はこんな感じです。

最後にオマケ。
ポートレートの花、テレ端&開放でのボケ足もご紹介します。

FUJIFILM X-T2 & XF100-400mm F4.5-5.6R
400mm F5.6開放

XF50-140 F2.8Rと比べると、やっぱりボケ足はざわつきが大きくて、イマイチですね。
価格としはてXF50-140 F2.8Rのほうが安いので、ポートレート撮影がメインなのであれば、やはりそちらをおすすめしたいと思います。

とはいえ換算600mmの超望遠も、いろいろとアイデアが湧いてきて楽しいですよ!

富士フイルムのレンズで街歩きポートレートシリーズ

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田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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