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【作例とレビュー】XF10-24mm F4Rでポートレートを撮る!

2018年3月13日

XF10-24mm F4 Rでポートレートは広すぎる!?

富士フイルムのレンズを抱えて、女の子と街歩き。
シリーズの第2弾はXF10-24mm F4 Rです。

普段は風景撮影でしか使わないレンズですが、せっかくの街歩きということで、街の景色を多めに撮りこみたいな~と、持ち込ませていただきました。

今回は私(araichuu)が撮影、モデルは引き続き、中野詩織さんにお願いしました。
素人の趣味なので、気楽に撮影&レビューさせていただきます!

まずはカラフルなガードを背景に

街を歩いていると、日本とは思えないカラフルなガードがあったので、背景のほうを主題に一枚撮ってみます。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

色はベルビアで撮影したものを、かなり起こしてあります。
クドいくらいのほうが、不安で不快な感じがして、いいのではないでしょうか。
結構狭い路地なのですが、広角レンズの恩恵で、余裕のある絵づくりが出来ました。

今回はトリミングと色調整にとどめていますが、気合を入れてレタッチするなら、人物と緑の部分だけマスクを切って、もっと調整したいですね。

トリミングは膝上が無難だが…

スッキリしたポートレートを撮る場合、膝上でトリミングすることが多いと思いますが、この場合は人物の面積が小さいのと、上部の緑の存在感がけっこう大きいので、膝下まで入れて、人物に存在感を出す必要があると思いました。

一応、膝上でトリミングすると、こんな感じでしょうか。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

モデルさん単体としてはキレイだと思うのですが、すっきりし過ぎで地味ですね。
クドい色彩と構図なので、個人的にはやはり、膝下まであったほうが、バランスが良いと思います。

XF10-24mmだからワイド端を使いたいけど…

せっかくのXF10-24mmなので、ワイド端で撮影して、トリミングせず使いたくなってしまうのですが、そもそもがズームレンズですから、ワイド端がしっくりこないなら、気にせずズームしちゃうのが、精神衛生上も良いのではないでしょうか。

X-T2との組み合わせであれば、トリミング耐性もかなりありますから、ワイド端で撮影して、あとでトリミングして視線を置くポイントを決める…という楽しみ方でも、ありだと思います。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

こちらはトリミングを換えて、人物の後ろにスペースをとって、城の部分を大きくしてあります。
映画撮影の教本などを読むと、人物の前にスペースがある場合と、後ろにスペースがある場合とでは、意味合いが違うとあります。
ストーリーを考えながらトリミングするのも、楽しいですね。

超広角レンズらしいカットを撮ってみる

とはいえせっかくの10-24mmなので、ワイド端でも撮ってみたいと思います。
これまたカラフルなガードがあったので、そちらで一枚。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
10mm/F4

色調整済み・トリミングなし

これは、広角ならではの絵ですね。画面左側の色彩、中央の美女、右側の無機質でしょーもない、よくある街の景色。
このコントラストが、この街の異空間ぽさを表している気がします。
電柱がアクセントになり、助かりました。

せっかくだからトリミングもしてみよう

これはこれでいいと思うのですが、モデルさんよりも街の景色のほうがやや立っているので、トリミングしてモデルさん中心に戻してみましょう。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

トリミングするのであれば、右側が余計なのは間違いないのですが、詰めすぎると奥行きがなくなるので、これくらいでいいでしょう。

XF10-24mmは、周辺部の描写力がかなり高いです。
そのため、ついついワイド端で使いたくなってしまうのですが、街中でワイド端を使って撮る場合は、事前にロケハンをしてシッカリ画作りをしないと、背景が整理できないケースが多いかなと思いました。

今回は気楽な街歩きなので、さっさと撮って、トリミングしてで、良いと思います。
こういう使い方も、レンズとカメラの性能を活かすということではないかな、と。

派手な色でも面積があると目立たない

続いて、別の場所にある、のっぺりとしたガードです。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
20mmくらい F4

色調整済み・トリミングなし

これまた派手な色ですが、ここまで面積があると、逆に落ち着いて見えますね。
この構図では、視野が広すぎて背景が整理できていないのと、どうしてもセクシーな脚に目が行ってしまうので、大きくトリミングしてみます。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

これくらいトリミングすれば、壁の大きさを表現しつつ、目線を人物の顔に戻せるのではないでしょうか。
モデルさんの頭上をやや開けているのがポイントで、これで壁の圧迫感を出しています。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

そして、広角レンズらしい遊びもしてみます。
壁の継ぎ目をフレームの端に入れて、大きく斜めに線を入れます。
この線があることで、構図に締まりが出てくるという狙いです。

FUJIFILM X-T2 & FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
色調整済み・トリミング済み

試しにレタッチで線を消してみましたが、人物の目線の先が空きすぎているので、写真として散漫な印象を受けます。

この場合、思い切ってトリミングで人物の右側を削ってやればしっくりきますが、そうすると広い壁というよりはバックペーパーのようになってしまいますし、そもそも広角レンズでなくてもええやん、となりますね。

というわけで、偉そうにあれこれ書いてしまいましたが、トリミングとズームを恐れずに撮影すれば、X-T2とXF10-24mm F4でも、楽しく気楽に街歩きが出来るとわかりました。

今度は逆にしっかりロケハンをして、構図を作り込んで、超広角ポートレートを撮ってみたいですね!

富士フイルムのレンズで街歩きポートレートシリーズ

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田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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