マレーシア航空 MH089/070のビジネスクラスはA380かA330で運航!
マレーシア航空のビジネスクラスはとにかく安さが有名で、セールの際にはクアラルンプールで13万、ペナンなどのマレーシア国内線乗り継ぎで14万、ムンバイなどのインドでも18万程度で搭乗できます。
成田=クアラルンプール線はA380が基本ですがA330で運行される便もあり、今回のフライトでは往路がA380、復路がA330と両方に乗ることができたので、それぞれの良し悪しや座席選びのポイントをご紹介します!
※マレーシア航空のA330とA380には結構な回数を乗っているため、別フライトで同機材の写真も使用しています。内容に変わりないと思いますが一応ご注意ください。
往路・MH089 成田→クアラルンプール ビジネスクラス A380
それでは、往路(成田→クアラルンプール・MH089)で搭乗した、A380シートのご紹介から。
結論から申し上げると、マレーシア航空のビジネスクラスはA330よりA380のほうが楽です!
A380のシートは古いけど広くて快適!
その最大の原因はシート幅とシート配列。
マレーシア航空のA380は機材自体が古くなって相当に痛んでいるのですが、開放感のある贅沢なキャビン、棺桶型でない足元の自由があるフルフラットシート、そして通路への出入り口がたっぷり取られているのか良いところです。A330は復路編でご紹介しますが、このあたりが相当に窮屈なのです。
シートは立てた状態でこんな感じになります。シートピッチもかなりあるため、2列配席の窓側でも通路側への出入りには苦労しません。
ただ小柄な女性などは注意が必要で、隣席がシートをフルフラットにしていると、出入りがかなりしんどいと思います。女性の方は、単身であれば座席指定で通路側を抑えたほうがよいでしょう。
成田積載の機内食は今ふたつ
機内食は正直なところ、成田積載のものは美味しくありません。シェフオンコールと呼ばれるミールの指定サービスもあるのですが、いまふたつの印象です。ただ、クアラルンプール積載の機内食は素晴らしい味に出会えるので、こちらは復路編でご紹介します。
まずは離陸前のサテーのサービス。これは成田積載でもクアラルンプール積載でも同じくらい美味しいので、ぜひ召し上がってください。牛肉か鶏肉かと聞かれますが、ミックスと答えると両方出てきます。
さて肝心のメインディッシュ。この日はシェフオンコールで牛肉をオーダーしました。前回の牛肉はハズレだったのですが、今回もまたハズレ。
クッカーの問題なのか何なのか、相変わらず肉はガチガチ、バターと胡椒をまぶして何とか食べられるレベルです。
サラダや前菜の味も平凡、お酒に詳しい友人によると搭載しているワインやシャンパン類もそれほど高価なものではないそうなので、食事に期待するとガッカリされるのではないかと思います。
ファーストクラスの機内食も似たようなもの
この旅に同行した友人は事前アップグレードでファーストクラス(現ビジネスファーストクラス)を利用したのですが、お酒は少しだけグレードアップ、主菜はビジネスと違うけど味はイマイチ、前菜その他はビジネスと同じということで、食事に関してはそれほど差はなかったそうです。
機内食とアメニティについては前回の記事もご参考ください!
それでもコストパフォーマンスは高い!
とはいえビックリするくらいのお値段でフルフラットのシートに寝転べますし、マレーシア航空のCAさんはホスピタリティに溢れており、フライト自体は楽しいものです。
食事は現地でのお楽しみと割り切って、ゴロゴロと映画や読書を楽しまれてはどうでしょうか!
復路・MH070 クアラルンプール→成田 ビジネスクラス A330
続いて、復路(クアラルンプール→成田・MH070)で搭乗した、A330-500のビジネスクラスです。
先述のように、マレーシア航空のA330のビジネスクラスは、とにかくシートが狭いのです!
A330はフルフラットシートだが身長180cmほどあると寝転ぶのは辛い
私は身長180cmにチョイ足りないくらいの背丈ですが、フルフラットにすると背丈方向はかなりギリギリ、そして悲しいことに両腕が座席に収まり切りません。そして正直なところ、シートの横幅自体はエコノミーと大作ないです。
通路へのアクセスが困難なのも問題で、1列配置のシートで奇数番号のところ、そして2列配置の左側偶数・右側奇数の席は、出入り口のスペースが親指と小指を開いたくらいの大きさしかありません(ご搭乗の便が違っていたらご容赦!)。
フルフラット状態からこの隙間を抜けて外に出るのは相当な困難で、体格のいい方ならシートを倒すこと自体が苦行になると思います。
機内エンターテイメントシステムは新しい機材らしく動作はサクサク。コントローラー類もなじみのあるかたちで、迷うことはないと思います。
また非常に非力なのですがシートにマッサージ機能がついており、ちょっとムズムズするなあという程度のパワーながら、気分転換にはなりました。
批判ばかりですが悪いところばかりではなく、物入れ類が充実していること、シート脇のテーブル部分が広くて使いやすいことなどはプラスです。特にこの物入れが助かりました。離陸前にスマホやヘッドホンなどを詰め込んでおけるんですね。A380の物入れはラッチが半分壊れているので、ちょっと恐くて離着陸前に物を入れることができませんでした。
ちなみにベッドのセッティングは自分でやる必要があります。面倒なのでこんな感じに済ませました。
マレーシア航空の機内食はクアラルンプール積載便のほうが断然美味しい
機内食はクアラルンプール積載のものは素晴らしい味で、なかでもサラダは野菜の味と香りが濃厚、食べるのが楽しくなります。
メインの料理は前回大ヒットだった羊料理をシェフオンコールでまた注文…したのですが、フライト前日にマレーシア航空から電話がかかってきて、羊が出せないので牛肉か海鮮に振り替えてくれと言われてしまいました(英語がよくわからないので勘違いかも?)。
今回のフライトはA380からA330に機材変更になったものなので、もしかするとA330のクッカーでは出せない料理があるのかもしれません。
というわけで変更後の料理をどうするか悩んだのですが、クアラルンプール積載便なら牛肉も美味しいかもしれないと思い、実地調査だと割り切って、勇気を出してステーキを注文しました。
その結果がこちら。プレゼンテーションはいいのですが、味は残念ながら成田積載のシェフオンコールと大差なく、ハズレを引いたなあという感じです。とはいえ成田積載のステーキよりは確実に美味しいですね。バターと胡椒なしで食べられます。
メインは残念でしたが、サラダの美味しさは得票すべきものですし、以前頼んだ羊料理は間違いなく絶品でした。またチャレンジしてみたいと思います!
結論、やっぱりA380で行きたい!
というわけで、つらつら書きましたが高性能な狭いシートより古くて広いシートのほうが、私は好みでした。
そんなわけで個人的には、マレーシア航空は選べるならA330でなくA380で飛びたいと思います!
最後に以前の記事ですが、クアラルンプールのゴールデンラウンジのご紹介を。マレーシア航空のラウンジは広くて食事のクオリティも高く、大変おすすめです。ビジネスクラスに搭乗された際は、少し早く空港にたどり着いて、ラウンジで絶品のラクサやパラオを味わってください!