マレーシア航空のA380・ビジネスクラスに乗る!
ワンワールド修行、正確に言えばブリティッシュ・エアウェイズ修行のため、マレーシア航空のビジネスクラスでペナン島まで行ってきました!
エアアジアやANAとかなり強烈に競合しているせいか、クアラルンプール経由のマレーシア航空便はビジネスクラスがとにかくお得なんです。
セール時に購入すれば国際線ビジネスクラスが4区間で14万円ほどで、かなりお得にティアポイントが貯められます。しかも機体は古いながらもA380か、新鋭のA350になるというのが嬉しいところ。
今回は昼行便のMH89ということで、先述のようにA380です。
ゆったりと、成田からクアラルンプールまで乗ってきたいと思います!
マレーシア航空の乗客はJALのファーストクラスラウンジに入れない
フライトの前にラウンジで朝食を…と思ったのですが、なんとマレーシア航空便の利用客は、(期間限定ではあるものの)羽田のJALのファーストクラスラウンジに入れませんでした。
※ワンワールドエメラルドでの利用です。普通にビジネスクラスを買った人はサクララウンジに案内されるものと思います。
JALは成田のファーストクラスラウンジを改修中で、自社便利用の客以外は入れないという運用になっているようです。これ、他の航空会社のファーストクラスの搭乗客もちゃんと追い出しちゃうのでしょうか。
とはいえさほどラウンジにこだわりはないので、気にせず案内されたアメリカン航空のラウンジへ。入ってみて驚いたのですが、JALのファーストクラスラウンジより内装がきれいで、設備も新しくて、何よりすいてますね。
フード類もかなり充実しており、和定食類はJALのファーストクラスラウンジとほぼ同内容です。明太子もきちんとありました。
靴磨きと寿司はありませんが、それ以外はアメリカン航空のほうがいいんじゃないか…というのが素直な感想でした。正直、気に入りました。
いよいよマレーシア航空のA380・ビジネスクラスに搭乗!
ラウンジで軽く朝ごはんを食べ、いよいよマレーシア航空のA380・ビジネスクラスに初搭乗です!
A380のアッパーデッキはタイ国際航空のファーストクラスで利用したことがあるのですが、マレーシア航空のビジネスクラスはどんなもんでしょうか。
↓ちなみにタイ国際航空A380のアッパーデッキはこんな感じでした。
…と思いきや、ボーディングタイムになっても全然コールがかかりません。
まあ、これくらいは南国のご愛嬌でしょう。
チケットに記載されている搭乗時間より、20分ほど遅れて優先搭乗の案内がかかりました。
今回の旅ではマレーシア航空に4区間搭乗したのですが、すべてのフライトでこの調子で、基本的にチケット記載の搭乗時間に搭乗が始まることはないようです。
上級会員の方は、のんびりラウンジで過ごしましょう。
マレーシア航空のA380は二階席部分にビジネスクラスがあるのですが、入り口はエコノミークラスのお客さんと共用らしく、どんどん通路に人が入ってきます。
ぜんぜん落ち着きません(笑)
ビジネスクラスのシートはこんな感じ
格安ビジネスクラスではありますが、腐ってもA380。シートは広いですね!
かなり古い機材のようで、物入れのフタがゆるんでいたり、シートコントローラーが半分動かなかったりと大変ですが、座り心地はエコノミーとは雲泥の差です。
個人用モニターもけっこうな大きさで、パソコンの画面で映画を見るくらいの感覚です。
モニター下の物入れが結構便利で、ドアクローズになったら携帯やKindleを入れて、水平飛行になったら取り出して、といった使い方ができました。
ヘッドホンはノイズキャンセリングっぽいものをCAさんが配って回ります。
機内では映画を見ずにKindleで読書をするので、隣の席にほっぽっておきました。
ビジネスクラスのアメニティはAINGER
ビジネスクラスのアメニティはAINGERという香水ブランドのもの。
縫製や質感は少し甘いものの、取っ手がついていたりで、普段使いできそうないいポーチでした。
中身はシャンプーに化粧水など通り一遍のものです。
マレーシア航空のタグが織り込んであります。
おまけ。ビジネスクラスのシートを横から見るとこんな感じです。
座席指定は機体左通路側だったのですが、真ん中の列がまるまる空いていたので、CAさんが移動させてくれました。ちゃんと客を見てくれていますね。
残念なことにスリッパは常備されておらず、CAさんに頼んで持ってきてもらう方式です。
運の悪いことに帰国便のMH88では品切れでした!
こういうこともあるんですね。念のため、今度から持参することにします。
ビジネスクラスではウェルカムドリンクとウェルカムサテーが出ます!
ビジネスクラスではウェルカムドリンクのほかに、ウェルカムサテー(マレー風の串焼き)が出てきます。ちょっと楽しみにしてたんです。
(エコノミークラスでも出るようでしたらすいません)
ドリンクはライムジュースのようなもの。
南国っぽくて嬉しいですね。
これはご当地感があって、他の航空会社より気が利いていると思います。
こちらがお目当てのサテー。
牛肉、鶏肉、MIXが選べます。
MIXを選ぶと、写真のように結構な量になります。
お味は正直なところ、美味しいです。
お肉は予想に反してしっとり、ピーナツソースは甘すぎずいい塩梅で、生野菜の青味と香味がアクセントになっています。
総じて現地のおいしいお店で出てくるレベルで、オリジナリティもあって、大変よいサービスだと思います!
マレーシア航空・ビジネスクラスの機内食は当たり外れが大きい!
ビジネスクラスのお楽しみ、機内食のお時間です。水平飛行に入ってしばらく経つと、まずはパンがサーブされます。
こちらは数種類の中から選べ、お味もまずまずでした。
サラダはボリュームもあって味は良いのですが、ソースの容器とプラスチックのフタがビジネスクラスのものとは思えないプアーな感じで、中距離路線なのにちょっと残念。
やはりこのへんはJALやANAには及ばないのかな、という感じです。でも味はいいですよ!
メインディッシュはシェフオンコール(Webサイトによる事前予約)で、牛肉にしました。
残念ながらこれは完全にハズレ。
温度は低い、肉はパサパサで旨味がない、ソースが甘ったるくて飽きる、という感じ。
つけあわせの焼き野菜は及第点でしたが…。
食後のデザートはハーゲンダッツ。
好きなことは好きなのですが、台湾や香港の航空会社ではエコノミーでもハーゲンダッツを出したりしますから、これまた中距離路線の割にはあまり力を入れてないんだな…という感じですね。
なおマレーシア航空の名誉のために(?)言っておくと、帰路のMH88でチョイスした羊肉は調理も温度もソースも、はたまたCAさんのサーブも素晴らしいクオリティでした。
日本積載で使用している機内食会社がアレなだけなのかもしれません。
ファーストクラスのキャビンが閉鎖されていて真っ暗
食事のあとは機内散策にでかけましょう。
A380ということで空間に余裕があるのですが、一階席部分にあるファーストクラスのキャビンが(搭乗客がいなかったようで)ブロックごと閉鎖されており、飛行機の中で廃墟を探索できるという、なんとも不思議な気分でした。
そんなわけで、機内散策も速攻で飽きたので、そろそろゴロゴロすることにします。
成田=クアラルンプール国際空港は7~8時間もかかります。
シートをフラットにして、思う存分、読書とうたた寝を楽しみます。
機内Wi-Fiは100MBで数千円という旧世代のものなので、ネットのない、贅沢な時間を逆に味わうことにします。
文句はあるけど価値もある、マレーシア航空のビジネスクラス!
そんなこんなで、気がついたらもう到着。ビジネスクラスで寝っ転がっていると、中距離でもあっという間ですね。
あれこれ文句を書きましたが、このお値段で中距離の国際線ビジネスクラスに乗れるわけですし、シートはきちんとフルフラットなので、お得感はものすごくあります。
CAさんもフレンドリーで気が利く感じで、総じて気分の良いフライトでした。
ちなみにクアラルンプール国際空港はイミグレーションが地獄のように混んでいるのですが、ビジネスクラス客には専用のレーンがあります。
逆にエコノミーのレーンは地獄で、香港国際空港のイミグレに並んでいる人数を、半分くらいの係員の数で、しかも半分くらいのペースで処理しているような印象でした。
そんなわけで、また次回のマレーシア旅行も、マレーシア航空のビジネスクラスで行きたいな~と感じました。
成田=クアラルンプールは激戦区なので、お値段も当分のところは、低いままでいてくれそうです!
おまけ・帰路のMH88(夜行便)ビジネスクラスについて
記事を立てるほどでもないのですが、帰路で乗ったMH88(夜行便・A380)についてもご紹介しておきます。こちらもビジネスクラスでのフライトです。
23時以降に出発の夜行便なのでディナーサービスはなし。
そのかわりウェルカムドリンクとサテーはきちんと出てくるので、なかなか眠れません(笑)。
朝食は至って普通の内容ですが、シェフオンコールで事前にオーダーしておけば、ディナーと同じサービスが受けられます。ただし、朝の4時とか5時とかにサーブされるわけですから、こってりしたメインディッシュが食べられるかは皆様次第です。
私は夜行便なのを忘れてシェフオンコールで羊料理を指定しており、朝からドドーンとラムチョップが出てきました。食えるかな…と思ったのですが、このお味はすばらしいもので、ぺろりと食べてしまいました!
マレーシア航空、クアラルンプール積載の機内食はあなどれないと思います。