(CX)ファーストクラス キャセイパシフィック航空

香港国際空港のファーストクラスラウンジ「The Pier」の内装にうっとりする

2018年3月23日

キャセイパシフィック航空のファーストクラスラウンジ「ザ・ピア」へ

ワンワールドのエメラルド資格を利用して、今度は香港国際空港にあるキャセイパシフィック航空のファーストクラスラウンジ「ザ・ピア」へお邪魔してきました。

場所は63番ゲートの近くで、イミグレからは結構な距離があります。
意外なことに、手前側にファーストクラスラウンジがあって、奥側にビジネスクラスラウンジがあるんですね。

入り口からして重厚な雰囲気

エスカレーターを下ると、重厚でかつ明るい、石造りの空間が現れます。
日系エアラインのファーストクラスラウンジは入り口が適当というか、単なる受付カウンターみたいでショボいのですが、こちらはさすがの風格ですね。

ちなみに、奥の方にある大きなカウンターはフライトの案内などの受付で、ラウンジの受付は手前右側、お兄さんが立っている台になります。
入室方法はよくあるビジネスクラスラウンジと同じで、航空券と資格の証明書(各航空会社の上級会員のカードなど)を手渡すだけです。

石造りだがウォームな内装が素晴らしい!

「ザ・ピア」は基本的に清潔感のある石造りの内装なのですが、冷たい印象だとか、狭い印象だとかは、全くありません。

窓を思わせる天井の照明、所々に置かれた花、上品な木製家具…。

センスの塊といった印象です。
やや経年劣化は感じるものの、手入れはしっかりしています。
後述するレストラン(ダイニング)が主役のラウンジなので、広さはそこまでではないと思うのですが、まったく狭さを感じさせません。
お昼すぎという忙しそうな時間帯にもかかわらず、あまり混雑していないのも嬉しいところでした。

ファーストクラスラウンジのトイレはどんな感じかな?

成田のJALファーストクラスラウンジは、トイレやシャワールームがひどいものだったのですが、こちらはどうでしょうか。
あまり時間がなくシャワーは利用しませんでしたが、トイレはご覧の通り。

石造りの洗面台、大きな鏡、明るい照明、真鍮?と思われる金具。
こちらも、センスの塊です。
いいデザイナーさんが仕事をしたのだと思います。

ハンドソープはイソップ。
今回は利用しませんでしたが、お風呂も同様だそうです。

ちなみに先着順で使える「デイスイーツ」という個室や、無料のフットマッサージサービスもあるそうです。
次回はのんびり滞在してみたいと思います。

いよいよファーストクラスラウンジのレストランへ

ラウンジ内を軽く散歩したところで、いよいよ「The Pier」の目玉とも言えるレストランへ。

内装は普通。というか、石造りのラウンジの美しさとのギャップがすごいです。
完全に日本のファミレスという感じ。どうしてここまで急な落差が…?

そしてこのレストラン、とにかく広くて、かつ人がけっこういます。
ところがスタッフの数が少なく、結構アップアップで切り盛りしているようでした。
食器が片付いていないテーブルが多数あります。

どこに座ったものだか見当もつかないのですが、入り口に突っ立っていても席へ案内されず、この時点で嫌な予感しかしません。
とはいえ無料のラウンジでブツクサ言うほどの性格でもないので、まあ適当なところに着席します。

「The Pier」ダイニングのメニューはこんな感じ

適当に着席しようとしたところ、ようやくスタッフがやってきました。
お酒は飲まないので、まずはオレンジジュースを注文して、メニューをもらいます。

お料理はいろいろと充実しています。スターター、メイン、デザートと選べるんですね。
今回はテンダーロインのソテー、鳥のサラダ、本日のスープとセレクトしてみました。

ちなみにスタッフが本気で足りないらしく、何回も何回もエクスキューズミー、ンコーイとスタッフを呼んで、ようやく注文を取ってもらえました。

数年前までペニンシュラホテルが運営を受託されていたそうですが、今は香港国際空港のメチャ混み有料ラウンジ「トラベラーズラウンジ」などを運営する会社が引き受けているそうです。

が、トラベラーズラウンジのほうが、スタッフの質はいいような気がします…。

出てくる順番がグチャグチャ

さて肝心のお料理。
注文までは一苦労だったのですが、速攻で出てきます。
そして驚いたことに、料理は出来た順番に出てきます。
それもほとんどが作り置きなのか、生ぬるいです。

テンダーロインの中華風ソテーが一番最初に出てきました。
米の飯がついてきました。
お味は決して悪くなく、マカオのカジノレストランといい勝負です。

続いて本日のスープ。
オリーブオイルに浸したパンがついてきました。
いや、この順番でサーブされるなら、いらんて!

最期にサラダ。
クスクス?がたっぷり入っています。

鳥とオレンジのコンビネーションはよかったのですが、クスクスの食感ががしつこすぎて、全体として全くサラダっぽくなく、よくわからない料理という印象でした。
サラダにクスクスを使うなら、ソースでうまくまとめないといけませんね。

炭水化物をセットにする方針?

ここでようやく気がついたのですが、「一品で満足できるよう、すべてのメニューに炭水化物をおつけします!」みたいな方針なのではないでしょうか。
よく見ると、旅慣れているとおぼしき周りの人たちは、みんなハンバーガーとフライのセットを頼んでいました。
うーん、なんじゃこりゃ。

レストランを出てビュッフェへ移動する

というわけで、レストランは正直がっかりで、食べた気がしませんでした。
ビュッフェで口直しといきましょう。
こちらはラウンジゾーンにあるからか、内装がキレイです。

パン、チーズ、デザートが主体。ビュッフェというよりは「おしゃれなパントリー」というイメージで、そういうデザインなのだと思います。
ちなみにホットミールは「レストランで食べてね」ということなのか、スープの類もありません。

パンは種類が充実しており、クオリティもいいと思います。
きちんとバターなども準備されているので、パン好きには嬉しいラウンジです。

特筆すべきはスイーツの多さとクオリティ。
洋梨のタルトはさらりとした味付けで、いくつでも食べられそうです。

個人的に一番ウマいと思ったのは、マンゴーのムース。
ジャーに入っているのがおしゃれですね。
これが相当にうまかったので、パン取らずにこちらを2つ取ればよかったと後悔しました。

お食事はラウンジのソファースペースでいただきます。
こちらは石の高級感でなく、絨毯のふかふかした、優しい質感がメインの内装になっています。

外の光がたっぷり取り込まれ、本当に快適な空間です。
こんなところで、飛行機を見ながら休めたらいいですよね。

妙なBGMがかかっているのが玉に瑕ですが、ここでパンをつまんで、コーヒーをいただいたりするだけで、旅の思い出が何倍も素敵なものになりそうです。

コーヒー類はバーカウンターのお姉さんが入れてくれます。
お腹も気持ちもいっぱいになったところで、搭乗の時間です。

「THE WING」にも行ってみた

別の日にイミグレ近くにある「The Wing」ファーストクラスラウンジにもお邪魔してきました!

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田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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