JALの国際線ファーストクラスラウンジへ
ワンワールド・エメラルド会員の特典で、成田空港にあるJALの国際線ファーストクラスラウンジにお邪魔してきました。
ふだんはANAばかりなので、実は成田の第2ターミナルに来ること自体が10年ぶりくらいの出来事です。手荷物検査から出国まで、いつもと勝手が違って戸惑いましたが、なんとか無事、ファーストクラスラウンジまでたどり着きました。
ファーストクラスラウンジは2つあるらしいのですが、この日はゲートに近い本館のほうへお邪魔します。
手荷物検査場を抜けて、すぐのところにあるのがいいですね。
入り口はサクララウンジと共通で、こじんまりしたカウンターのほうが、ファーストクラスラウンジです。
ワンワールドエメラルド+他社便でも使えます
JALの公式サイトではイマイチわからない、ワンワールド・エリートメンバーの利用条件ですが、現場に行くと案内が出ていました。
ワンワールドの加盟航空会社で飛ぶエメラルド会員なら、普通に使えるようです。
この日は実際にキャセイでのフライトでしたが、キャセイのラウンジに行けと言われることもなく、入室には問題ありませんでした。
JALファーストクラスラウンジ(成田)の営業時間
本館3階7時30分~22時
本館4階7時30分~12時30分・15時30分~19時30分(AM/PMともに日曜・月曜のみ営業)
サテライト7時30分~19時30分
★詳しくは成田空港・JALファーストクラスラウンジの公式ページへどうぞ。
ラウンジの中は結構くたびれているが…
というわけで、ラウンジにお邪魔します。
広さはANAのファーストクラスラウンジより、少し広いくらいでしょうか。
モダンクラシックという感じの内装になっており、シックで落ち着いた雰囲気です。
イスやトイレのドアなど、けっこう経年劣化でくたびれていますが、風格はまだまだ残っています。
とはいえ、羽田のファーストクラスラウンジはかなり綺麗だと聞きますので、こちらもそろそろ改修されるのではないでしょうか。
昼前は大混雑
ラウンジの広さは十分なのですが、混雑ぶりがそれを上回るのがつらいところでした。
朝の時間帯はスカスカなのに、10時ごろになると激混みで、トイレには行列ができる有様です。
優先搭乗はできても優先排便はできないわけで、何がファーストなのかという気はします。
アナウンスではひっきりなしに「サテライトの方にもラウンジがあります」と案内が流れ、JALも混雑にはかなり困っているようでした。
このあたり、ラウンジの拡張や新設に期待したいところです。
お寿司が目玉商品
JALファーストクラスラウンジの目玉は、なんと言っても握り寿司のカウンターでしょう。
上級会員のみなさんのSNSや訪問記を見ると、みんながみんな寿司を食っていて驚くのですが、現場に行くと本当にみんな寿司を食っていました。
朝から職人さんが2人、ひつきりなしに寿司の注文を受けています。
ネタはだいたい三種類用意されているらしく、この日はマグロ、海老、タマゴ。
マグロだけ三貫、寿司でなく刺し身で、といった注文もできるようです。
クオリティは美味しい回転寿司といったところですが、出発前に気軽に寿司をつまめるのはいいですね。
寿司以外のフードはビュッフェ方式です。
朝に訪問したので、メニューは朝ごはん的ですね。
和食が充実しているのが特徴なのですが、肝心の米が明らかに「昨晩炊きました!すいません!」という味で、舌触りもパサパサ。
メニューには「炊きたて」と書いてあるのですが、これにはちょっと幻滅です。
洋食のほうはアペタイザー的なメニューと、スープストックトーキョーのスープが提供されており、味的にはこちらのほうがいいかもしれません。
フードは全体的に、握り寿司のサービスにパラメーターを全振りしました!という感じで、普通に空港のレストランで食べたほうが、満足感は高いんじゃないかな~という印象でした。
本当にすごいのはジョンロブの靴磨き
トイレにも行けない大混雑、米の飯は一晩保温した味、設備はヨレヨレと、他社と比べるとヤバイ感じのラウンジなのですが、これはすごい!と思えたのが、ジョンロブの靴磨きサービスです。
提供時間:午前の部 7時30分~12時30分 ※最終受付は12時15分
午後の部 15時~20時 ※最終受付は19時45分
クリームを使ってきちんと磨き込んでくれるのが特徴で、もちろんジョンロブの靴以外でも磨いてくれます(なかには布地のスニーカーを出している人もいたりします)。
靴磨きカウンターで靴を脱いで、靴磨き職人(?)のお姉さんに渡すと、番号札と履き心地のよい革スリッパを出してくれます。
靴を磨いてもらう以前に、スリッパでラウンジをうろつけるのがとにかく快適で、一発で気に入ってしまいました。
靴磨きもかなり混んでいる
靴磨きは結構混雑しており、朝8時くらいにお願いしたところ、30分ほどの待ち時間が必要でした。
ピークタイムに入室し、搭乗が一時間後…といったような状況では、おそらく出発に間に合わないと思います。
磨き上がりはこんな感じです。
この日はそこそこシッカリしたエンジニアブーツを履いていたのですが、ベロアの部分もきちんと、クリームで磨き込まれていました。
よく見ると、ソールの脇やコバもキレイになっている気がします。
全体的にヌメッとした光沢を出す磨き方で、私が自分で磨くより全然上手いな~という感じでした。
それでも楽しいファーストクラスラウンジ
というわけで、文句をいろいろと書いてしまいましたが、ワンワールドのエメラルド会員であれば、無料でこれだけのサービスを受けられるわけですから、文句はまったくありません。
目玉のお寿司も普通に美味しくいただけますし、海外旅行前に寿司をつまめるというプレゼンテーション自体も、なかなかに高得点だと思います。
とはいえ、猛烈に混雑する点はいかんともし難く、旅慣れた人はキャセイやアメリカンのビジネスクラスラウンジを使うようです。
改装したばかりだという羽田のファーストクラスラウンジも、どんなものだか気になりますね。次回はそちらを楽しんでみます!