冬にこそ訪れて欲しい宗谷本線・糠南駅
以前から訪問してみたかった、宗谷本線の秘境駅巡りを敢行しました!
全駅鉄道で踏破したかったのですが、ダイヤが飯田線以上にスカスカで、さすがに時間が足りません。冗談抜きで、一週間はかかるのではないでしょうか。
冬季のため駅間徒歩移動のオプションも使えず、また日の出ている時間帯に周りたい駅をなるべく走覇するため、贅沢にも旭川空港から名寄まで前進して前泊、翌日朝に音威子府駅でタクシーをチャーターすることにしました。
(音威子府のウサミさんという大変親切タクシー会社に案内いただきました。冬季の北海道はワンチャン凍死できるので、駅間徒歩移動やチャリなどは使わずに、素直にタクシーをチャーターされることをオススメします)
訪問したのは宗谷本線の咲来駅・音威子府駅・筬島駅・歌内駅・問寒別駅・糠南駅・雄信内駅・安牛駅、そしてオマケで函館本線の伊能駅、旧天北線の上音威子府駅。
まずはいきなり目玉中の目玉、宗谷本線・糠南駅の訪問レポートからお届けします!
冬季の訪問難易度が高い宗谷本線・糠南駅
というわけで、タクシーなのでラックラク!
宗谷本線・糠南駅に到着です。
雪景色たたずむ秘境駅の美しさ…大枚はたいて、ここまで来てよかったと実感します。
この糠南駅は北海道でも一、二を争う秘境駅なのですが、訪問は意外にも容易です。
隣の問寒別駅まで2.2kmと駅間が短いため、徒歩移動を組み合わせれば、そこそこ柔軟に訪問プランを組み立てることができます。
ただし冬季は雄信内駅までの道が雪だらけで行軍は至難と思われるため、タクシーでないと訪問はむずかしいと思われます。
まとめると、夏期は訪問容易なれど同期は至難、といったところです。
駅舎がヨド物置!
この糠南駅、駅舎がヨド物置を改造したものという点が、秘境駅マニアの中でも有名になっています。
この中で列車待ちをする強者がいるそうですが、入ってみた感じ2人で限界、1人でも窮屈という印象でした。
3人以上などでは誰かが外に出ないといけないでしょうから、冬季に電車で、3名以上でこの駅を訪問すると誰か死ぬと思います。
糠南駅には駅ノートもあるよ!
待合室にはビールの空箱を利用したイスがふたつ、料金表や雪かき道具、寄せ書きやイラストのほかに、もちろん駅ノートもありました。
意外と訪れる人が多くいるようで、1人に3組くらいは訪問しているようです。
先述のように、隣の駅まで徒歩で移動できますから、雪がなければ列車での訪問も容易になります。夏場はもっと訪問者がいるのでしょう。
1日6本しかない糠南駅の時刻表
糠南駅の時刻表もご紹介しましょう。
驚くべきことに、1日6本しかありません。
このスカスカの時刻表でよく廃止されないものだ…と思うのですが、廃止の方針を聞いた地元の自治体(幌延町)が「駅の維持費は自治体がある程度もつ」という話をつけて、廃止を免れている状態のようです。
地元の足というのもあるのでしょうが、観光資源としても活かせると考えているのではないでしょうか。
とはいえ、そんな不安定な状態だけに、いつまであるかは誰にもわかりません。
美しくもはかない秘境駅・糠南。ぜひ足を運んでみてください。
そして、次の記事でご紹介しますが、音威子府村も楽しいところですよ~!