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Nikon D800 vs Canon EOS 5D MarkIII ポートレート対決!(その3・定常光A)

2012年3月28日

Nikon D800 vs Canon EOS 5D MarkIII ポートレート対決!

※2014年末の今でも「なんで設定をバラバラにして撮るんだ」という問い合わせやツッコミが来るので重ねてご案内しますが、撮影会の参加者から撮って出しの画像を集めて掲載したものだからです。撮影者もカメラもレンズも撮影意図も違いますし、AWBで固定されているのもセット替えがあるからです。

厳密な比較が欲しいという方は、チャートや静物を撮り比べた海外サイトなんかをご覧くださいね。

色域についても各画像に書いてある通りなので、お手元のモニタに合わせてご確認ください。

というわけで、あくまで撮影会の参加者から撮って出しを集めたという前提で、D800やEOS 5D MkIIIの画質を考える一助として、お楽しみいただければと思います。

「Nikon D800 vs Canon EOS 5D MarkIII ポートレート対決!」

その1その2に想像以上の反響を頂いており感謝です。
Facebookなどでお寄せ頂いたメッセージのうち、いくつかご質問がありましたので回答しますと…。

Q.どうして設定とかレンズが バラバラなの?
A.撮影会だからです。ガチガチに設定を指示するわけにもいかないっていう。

Q.どうしてストロボなのにわざとAWBで撮ってるの?
A.撮影会だからです。光源の切り替えごとに取り直している暇がないっていう。

Q.ニコン党なの?ステマなの?
A.富士フイルム命です。

Q.キャノン党なの?ステマなの?
A.男は黙ってベルビア。

※技術的な質問や操作感については、最後にまとめてレビューしたいと思います。




…ということで、基本は楽しい撮影会なので、セッティングをガチガチに固めての比較会ではない、という点を笑ってお許しいただければと(*゜ω゜)ノ
とはいえ少しはキチンとした比較も必要だろう!ということで、ライティング不変・単焦点レンズ・バストアップ縛りで撮影したパートもありますのでご期待くださいね。

さて今回はお待ちかねの定常光パートです。

ライティングは大きめのRIFAを女の子の背中に設置し、左右をでっかい白カポックでV字型に囲み、超まったりとした、メイン光のないふわふわライティングとしました。
経験上、こういうライティングをAWBにて撮影すると、コントラストの低い眠い絵になり、盛大に色かぶりが発生します。
果たしてD800と5D3はどういう絵をはき出したのか…!?

【 Photo By Araichuu 】 Nikon D800 + TAMRON SP90mm F2.8 (272E) 1/60 F4 ISO400 Adobe RGB(写真をクリックで原寸へ)

【 Photo By K.Yoshida 】 Canon EOS 5D MarkIII + EF50mm F1.8 1/60 F2.8 ISO200 sRGB(写真をクリックで原寸へ)

…というわけで、5D3とD800で想像以上の差が出てしまいました。
D800は光が飽和してコントラストが下がりすぎているような印象です。等倍で見るとそこまで眠くはないのですが、レベルはカマボコみたいなカーブになっています。
このあたり、5D3が絵作りでカバーしているのかもしれません。はてさて。
そして参考までに、D80で撮ったものを見てみると…

【 Photo By K.Ishiyama 】 Nikon D80 + DX Nikkor 35mm F1.8 1/60 F2.2 ISO200 sRGB(写真をクリックで原寸へ)

写真としてはオーバー目(光線が差しているという意図のカットだと思います。かわいいっすね)ですが、色味やコントラストという点ではスッキリしています。5D3に近いです。
D800のみ眠い絵になってしまった印象ですね。何かの間違いかもしれません。んじゃD800でもう一枚。

【 Photo By Araichuu 】 Nikon D800 + TAMRON SP90mm F2.8 (272E) 1/125 F5.0 ISO400 Adobe RGB(写真をクリックで原寸へ)

D800で構図を引いてみました&露出も換えてみました。定常光なので光の出力は変わっていません。
白が多いのでややコントラストが上がった??と思いますが、引き続き眠い絵です。とはいえ、こちらも等倍で見ればそこまで眠くはないですね。
※タムロンが逆光に弱い…というのも あるかもしれませんが。でも新型の272Eのほうなんすよねこれ。

しかしながら、現場の見た目的には明らかにD800のが忠実…というか、眠たいもふもふのライティングにしたつもりなので、D800のような絵が他のカメラでも出てくるもの…と思っていたら、他が想像以上にスッキリしていてビックリ、というのが本音ですw




…そしてここで、Panasonicから刺客登場!!!!

【 Photo By Danshaku 】 Panasonic LUMIX DMC-G1 + LUMIX G 14mm F2.5 1/60 F2.8 ISO200 sRGB(写真をクリックで原寸へ)

CanonとNikonからも援軍登場!!!!!

【 Photo By Y.Kai 】 Canon EOS 40D + EF50mm F1.8 1/60 F2.8 ISO200 sRGB(写真をクリックで原寸へ)

【 Photo By M.Wakabayashi 】 Nikon D7000 + Ai-s Nikkor 24-120mm F4G 1/80 F5.6 ISO400 sRGB(写真をクリックで原寸へ)

【 Photo By T.Kitada 】 Nikon D700 + Ai-s Nikkor 85mm F1.8G 1/80 F2.0 ISO200 sRGB(写真をクリックで原寸へ) ※WBマニュアル

というわけで、ニコン機のオーバー目の写真とアンダー目の写真も載っけてみました(二人とも狙いすぎw)。
ピンや露出の問題は別として、どちらもやはりコントラストの低い、眠い絵作りかなと思います(※D7000のものは露光量を上げればコントラストが立つようです)。
ちなみに下のD700のものはEXIFを見るとWBがマニュアルになっていましたので、撮影者がこういう絵にしたかったのでしょう。その点をお含みくださいませ。

発売順はD80(2005)→D700(2008)→D7000(2010)→D800(2012)だったかと思いますが、D700から明らかにコントラストの低い絵の作り方になっている、とも言えそうです。そして別の視点として、D80はこの中では唯一のエントリー機ですので、スッキリパッキリという作り方になっている、という可能性もありますね。




(ここから2012.3.28追記)

…と偉そうに書いたところで、当日5D3で参加した別のメンバーからの写真が届きました。こちら(*゜ω゜)ノ

【 Photo By T.Sato 】 Canon EOS 5D MarkIII + EF24-105mm F4 1/60 F8 ISO1600 sRGB(写真をクリックで原寸へ) ※WBマニュアル

こちらもEXIFを見ると、WBがマニュアルになっています。
このCマンから頂いた他の写真は色がカブっていないので、このカットだけWBを取り損ねたのか、これが狙いなのかは小生には解りません。
この件は色々と突っ込んでみたくなったので、Camera RAWのオート補正で色温度を調整してみた写真がこちら(チョー適当です。すいません)。

上の写真をCamera RAWにてオート補正→少しだけ色温度を手動で戻したもの。(写真をクリックで原寸へ)

お、これは微調整すれば1枚目の5D3作例に近い雰囲気になりそうですね。

というわけでここまでの実験結果を踏まえ、個人的には「CanonのAWBや絵作りは優秀なんだなあ」という気がしておりますが、小生が意図していた「ムニュッ!ねむねむ!もふもふ!」とした写真をはき出してくれたのはD800なわけで、このへんの評価は皆様にお任せいたしますw

というわけで定常光Aのパートはこれまで。

そして次回は小休止して番外編!!!!!!

Canon EOS 5D MarkIII と小生の愛機、 FUJIFILM X10が激突!!!!!!

をお送りしますwwwww

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田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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