香港・啓徳空港(カイタック空港)の小さな廃墟たち
香港映画に憧れた方、香港好きな方なら
『啓徳空港は今どうなっているのか?廃墟はあるのか?入れるのか?』
と、お感じになったことがあるのではと思います。
そこで今回、FUJIFILM X10を持って、香港・啓徳空港(カイタック空港)の跡地を探検してみました。再開発されるされる、と言いながら一向に更地のままの啓徳空港。これからどうなるんでしょうか?
※この記事は2012年執筆のものです。啓徳空港(カイタック空港)は現在、フェリーターミナルに改装され、この写真の風景もなくなっていると思います。
香港・啓徳空港の廃墟へのアクセス
啓徳空港の跡地へは、カオルントンの駅からタクシーでリーガル・オリエンタルホテルへ向かえばすぐです。
元・エアポートホテルであったリーガル・オリエンタルホテル前には、まだ空港へのアクセス道路が残されていました。特に封鎖されているわけでもなく、ヒョイと入れるためそのままお邪魔を。
途中でぷつりと途切れた空港アクセス道路
アクセス道路から空港側を見てみます。
道路の路面もまだ綺麗で、特にゴミなども散乱してはいませんでした。
いつ車が走ってきてもおかしくない雰囲気…なのですが、ご覧の通りプッツリと空中で道路が途切れています。
道路を降りて、隧道方面から空港内部へのアプローチを探しますが、空港へと続く(?)隧道も閉鎖されておりました。
ところが空港のエプロン部分が駐車場に転用されており、なんと歩道を伝って普通に入れてしまいました。
普通に地元の家族連れっぽい方々も、空港の西側にショートカットできるからか、ちらほらと通っています。
空港の設備が少し残されていた
そして嬉しいことに!!
要所要所は金網や塀で封鎖されていますが、地面には誘導指示や誘導灯(?)が残されていました。
もう一つ発見が。
空港ビルなど、建物の遺構は残されていないと事前情報で聞いていたのですが、どう見ても空港施設にしか見えない小屋が…正体をご存じの方、ぜひご一報ください。
野犬出没、注意!
そして南(滑走路側)にずんずん歩いていくと、廃棄物処理場のような場所に出くわしました。更に進めば滑走路(まだ先端部分はそのまま残っているそうです)に入れそうだったのですが、野犬に囲まれてしまったため素直に退散。
この廃棄物処理場までは一般路のようになっているらしく、フツーの人もたまに通っており、また要所要所に処理会社のおじさん(?)が見張りをしています。
ところが「入るな!」と言われることもなく、ぺこりと会釈をしたらスルー。
なので不法侵入ではなく、普通に入れる場所なのだとは思うのですが、先述の通り(処理場に住み着いているらしい)野犬が出てくるので、訪問される方は注意して下さい。
香港の廃墟好きにはこんな猛者が…
香港にも廃墟好きの同志がいるらしく、なかにはチャリを担いで夜間に金網を越えて、滑走路の先端部分にまで到達した猛者もいるとか。これは明らかに違法という気がするので、くれぐれを真似をしないように…w
というわけで、啓徳空港の廃墟探検は2時間ほどで終了。
その後は勝利(?)を祝って、ザ・ペニンシュラのスプリングムーンでディナー。
料理もデザートも絶品でした。
1月なのにマンゴープリンが美味!
廃墟と美食をワンセットで楽しめる、狭くて古くて新しい香港。やっぱり愛しい町です。
いつか啓徳空港滑走路の残存部分も、取材申請か何かを出して合法的に訪ねたいと思います。
最後にアプローチの動画もどうぞ。