カメラ・レンズ・写真 ニコン

【5000円レンズの奇跡】Nikon D800 + Nikon Series E 100mm F2.8

2012年4月7日

ふとこう思ったわけです。

「D800の解像度と高感度耐性なら、36MPで撮ってから9~18MPくらいにまで縮小すれば、味だけ残って古いレンズのアラが目立たなくなるのではないか?」

とりあえず Nikon Series E 100mm F2.8 をつけてみることにしました。

※画像検索をかけると、カタログ画像が転がっていました。

このレンズはニコンEM用に開発された激安レンズシリーズの一本で、それ故に「ニッコール」の名前を冠して貰えなかった、ちょっと可哀想なレンズでもあります。しかし、

  • 驚くほど抜けのいい写り
  • 素直なボケ方
  • Fマウント・100mm F2.8というスペックには見えない計量さ、コンパクトさ
  • 中古屋でも5000円程度(ただし物自体はレア)

が売りの、隠れた名レンズだと思います。
AF50mm F1.8よりちょっと前長が長い程度、という感じ。

というわけで、理屈はこのへんにしてまず一枚。

Nikon D800 + Nikon Series E 100mm F2.8 (Adobe RGB) ※クリックで原寸

F5.6にて撮影。
オバちゃんの顔を隠すためにPhotoshopで加工・再圧縮をかけてあるので、生ファイルより幾分画質は落ちていますが…想像以上にパリッと解像しています。
周辺部も素直。左右の解像度も、パーキングの看板をカチッと描ききっているので、やはり素性の良いレンズなのでしょう。

さて加工してみましょう。
桜の写真ですのでプラス補正をかけてみて、シャープネスを足して、長編のピクセル数を半分にしてみます。サイズ的には9Mです。

Nikon D800 + Nikon Series E 100mm F2.8 (Adobe RGB)
※レタッチ済み・クリックで2456x3680の画像へ

等倍で鑑賞して文句なし、というレベルになったかと思います。
植物の解像感、電線の立体感や奥行きなど、5000円のレンズで撮ったとは思えないクオリティではないでしょうか。

重箱の隅をつつけば「あれこれ」出てくるとは思いますが、素性の良い安レンズを華麗によみがえらせるD800。
オールドレンズファンにも手放せない機体になるのでは、と思います。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

-カメラ・レンズ・写真, ニコン