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ビクターのDILA-HD350を中古で今さら導入する

2014年4月6日

あこがれのDILA方式、ビクターのDILA-HD350を買った。

年度末進行も一段落して、ようやっと趣味の時間が取れるようになりました。
やりたいことは色々とあるんだけど、最近映画をかなり見るようになってきたこともあり、まずはホームシアターづくりに精を出すことに。

プロジェクターはPlusのPianoしか手元にないため、さすがにFull HD機を買おうと思ったのですが、お手頃なのってエプソンとかBenQしかないんですね。
しかも、ホームシアターというよりは、プレゼンとか業務用っぽいスペック。

うーんこれはちょっと…。
というわけでアバックの中古商品を探していたところ、ランプ192時間の超絶美品なDILA-HD350を84800円で発見!
速攻でぽちって、あこがれのD-ILA機デビューです。

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スクリーンはこれまた激安(22,800円)で出ていた、キクチの80インチ床置きをポチ。

DILA機とキクチのスクリーンで10万円!

ソニーの横960ピクセルでまっせ!でも接続は色差でっせ!みたいな疑似HD液晶プロジェクターに、50万ほど払っていた昔が夢のようです。
というわけで、さっそくセッティング。

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簡単な試写室としても使えるように、ということで、弊社の写真撮影用の簡易スタジオに設置。
さすがに80インチ、アホみたいにデカいですね。60インチあたりのテレビとは越えられない壁があります。

DILA-HD350は文句のない画質。これで2008年モデル…。

遮光が完璧な夜になったので、実写版公開を祝して、とりあえず劇場版パトレイバーをかけてみます。

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今までは37インチのREGZAでブルーレイを見ていたのですが、驚いたことに直視の液晶テレビより、プロジェクターを使った方が情報量が多いんですね。
高品質に引き延ばされた分、フィルムのアラやノイズが解るようになった、ということかもしれません。
解像感(解像度は1920x1080で決まり切っているので、要するにフォーカスのキレ)、周辺の描写に関しては、さすがDILAの高級機だけあって光学系が贅沢なためか、2008年の製品でも、そのへんの会社で使っている液晶プロジェクターとは雲泥の差、という感じです。
画素の格子が見えにくいのも素晴らしいですね。

ちなみにDILA-HD350は定速駆動らしく、動画の描画性能や応答速度が気になっていたのですが、まったく問題なし。
倍速がついてる上位機も狙っていたのですが、無駄な投資になるところでした。

光量はハイエンドホームシアターだとギリギリまで絞るもの(その方が雰囲気が出る的な意味)なので、1000ルーメンでも明るすぎという感じ。
DILA-HD350はプロジェクターのくせに絞りがついている!ので、レンズを絞ってやや光量を落とすと、気分は完全に映画館。
ただカメラのレンズとは違って、絞らない方が情報量は多い感じですね。ガンマを沈ませて暗部が見えなくなるような感じ、と言えば良いでしょうか。
(ちなみに、他方式のプロジェクターでも光学系に絞り自体はついているのですが、絞り自体をコントラストの表現に使っているので、そもそも機構的にカメラレンズのような使い方はできないんだとか)

 

プロジェクターはやや古い高級機がお買い得?

2008年モデルのプロジェクターがここまでやる、というのは、正直驚きでした。
6年前の機械でこれなら、この上とか、新しい機種ははどうなるんだ?という気がしなくともないのですが、上位機や最新機種を評価したブログを見ていると、どうも絵作りやデジタル処理のグレードアップが施されている、という方向のグレードアップらしく、それなら4K8Kが普及するまではこれでいいかなあ、という感じ。
追い求めると泥沼にはまる世界ですからね。

デジタル化でなんでもかんでも安く、高品質になっている昨今ですが、やはり液晶・DLP・DILAといった機構自体の差は埋めようがないものだと思います。
あとはプロジェクターの場合、レンズとかの光学系の贅沢さ。
コスパという意味では、6年前のDILA機は正解に限りなく近いのかもしれません。

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田中(あらいちゅー)

世界中の変な場所で変なものを食べ続ける、あらいちゅーこと田中です。中華料理、飛行機、カジノ、サウナ、鉄道が大好きで、北朝鮮にいったり鉄道でアメリカ大陸を横断したりと、ちょっと変わった旅をしています。詳しい自己紹介は運営者情報からどうぞ。

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