はじめての全身麻酔とドキドキの扁桃腺摘出手術
神尾記念病院に扁桃腺手術で入院した体験記ブログの続きです。いよいよ手術日を迎えます…!
手術日(入院2日目)の朝がやって来ました。昨晩24時から絶飲食となっているので、とにかく腹が減って仕方がありません。が、起きたらすぐに検温と点滴があり、その後は手術衣に着替えたりオムツをつけたりとなんだかんだで忙しく、この時間帯は空腹を忘れることができました。
手術はT先生の午前中の外来が終わってからということで(お医者さんってタフですね)、13時から14時の間にスタートするとのこと。時間が見えたら呼びに来てくれるそうです。
周りの患者さんは美味しそうに昼食のトンカツを食っているのですが、飲み食いできないのでスマホをポチポチいじって空腹を紛らわせます。この待ち時間が入院生活で一番長く感じました。
いよいよ手術室へのお呼びがかかる!
13時10分。ナースコールで手術室へのお呼びがかかります。ストレッチャーに載せられて手術室まで運ばれ、「イチ!ニイ!サン!はい!」と手術台に移される…かと思ったのですが、徒歩で手術室まで向かって、自分でドッコイショと手術台に寝転ぶ方式でした。神尾記念病院は耳鼻科専門の病院なので、患者さんは基本的にみんな元気だからですね。
主治医や麻酔科医の先生の挨拶のあとは、ものすごい手際の良さで全身麻酔の準備が進みます。気がついたらものの数分で全身が固定され、酸素マスクをはめられていました。
そして看護師さんに「眠くなりますよぉ〜」と言われ、腕からヒンヤリと点滴が入っていく感覚があったところで気絶しました。最後の記憶は「全身麻酔の点滴は痛いって聞いていたけど、冷たくて気持ちいいな…」でした。
気がついたら麻酔から覚めていた
そして次の瞬間、回復室で酸素マスクをつけて横たわっていました。意識がないだけで長いこと寝ていたんだろうな…と思いきや、まだ14時15分でした。手術室に入ってきっかり1時間で目がさめたことになります。
13:15 入室
13:20 準備完了
13:25 手術開始
14:15 覚醒
という感じですね。麻酔が切れかかっているので喉が猛烈に痛く、どれくらい痛いかと言うと扁桃腺が腫れて熱を40℃出しているときの2倍くらい痛いです。ぶっちゃけこの痛みが9日間続いたら気が狂うのは確実な痛さです。さっそく付き添ってくださる看護師さんにお願いして、痛み止めの点滴も2倍にしてもらいます。これが入りきったところで痛みがほぼなくなりました。
あとは転倒防止のため3時間の絶対安静です。飲食はしていないのですがずっと輸液をしているので、ションベンに行きたくてたまりません(尿道カテーテルを挿していない)。ここがけっこうな拷問タイムでした。
手術直後にもう晩飯が来る恐怖
絶対安静が終わり、とんでもない量の小便を出して、誤嚥しないか看護師さんの前で水を飲み、自室に戻ったら18時なのですぐに夕食です。マジかよ拷問やんけ今切ったところやぞと思ったのですが、扁桃腺は切ったあとを縫わないので、むしろ食べて栄養をつけないと治らないそうなのです。しかも同様の理由で血流がよくないと駄目だけど、良すぎると傷口が破れてヘタすると再手術になるのだとか。難しいもんですねえ。
であるなら食べるしかありません。幸い食事は重湯にスープに味噌汁という完全な流動食で、痛み止めの点滴が効いているので、結構普通に飲み切れました。匙でチマチマすすっていく感じですね。
その後はけっこうあっという間で、Twitterをいじったり、家族に報告のLINEを打ったりしていたら10時の消灯時間になりました。静かな御茶ノ水の病室で優雅に一眠り…と思ったのですが、同室の患者さんたちが鼻の手術をしたばかりらしく、イビキやくしゃみ、唸り声がありえないくらいの大音響で眠れません。とはいえこちらも明日からウンウン唸るかもしれないのでお互い様です。ちなみに看護師さんに頼めば耳栓を貰えるらしいのですが、扁桃腺が痛むと放散痛でだいたい耳も痛くなるので、耳栓で悪化させたくないのでパスしました。
ありがたいことに痛み止めが効いており、それほどの痛みは感じません。ぶっちゃけ「これは勝ったな…そんな痛くないわ…」という勝ち誇った感じで、うつらうつらと数時間は眠れました。しかしこれは大変甘い認識だったのです…。