アメリカ発だけど和食をチョイス! ANAファーストクラスの機内食
「アメリカ発の機内食はアメリカで調理されているので洋食にすべき。和食はマズい」という話を聞いたことがありませんか?
本当なのかどうか深く考えたことがなかったのですが、確かにアメリカで調理されているのなら食材調達の面で本国に及ばないと思いますし、日本で調理して積載されているとしても、長い時間をかけて空輸されてきたわけで、クオリティにはいくらか差が出るはずです。
そして、機内食の和食はファーストクラスが一番味の差がでるように思います。
そんなわけで、アメリカ発のファーストクラス(ANA NH111 シカゴ→羽田)に乗る機会があったので、試しに和食を注文してみました。
ANAファーストクラスの機内食は何度かいただいており、和食も日本発の便で頼んだことがありますが、はたしてクオリティに大きな差はあるのでしょうか…?
ANA NH111 シカゴ→羽田ファーストクラスに搭乗!
というわけでファーストクラスの機内です。今回はANA NH111便、シカゴ→羽田。
シートはいまや旧機材になってしまったANA FIRST SQUAREですね。さすがに経年劣化が激しく、所々ハゲています。
ハゲたのを放置していたり、応急処置でテープを貼っていたりするのを見ると、ファーストクラスやぞええんかい、とは思うのですが、飛行機はクラスが上がれば上がるほど寝る以外にすることがなくなるため、まあええんちゃうかなと。
ウェルカムドリンク
お酒はほとんど飲めないので、ウェルカムドリンクもシャンパンが出てきましたがパスしてオレンジジュースを貰いました。おこちゃまなので、これで十分美味しいです。
ファーストクラスの機内食メニュー
食べるのは和食と決めていましたが、メニューが配られたので一応見てみます。
読みにくいのでANAのホームページから画像を転載します。
こういうネタのときに限って洋食が美味しそうですね…シーバスとイノシシは悩む…でも初志貫徹で和食をオーダーします!
アミューズ(和食洋食共通)
アミューズは前回のフライトに引き続き、和食洋食共通でした!
洋食の人は共通でもいいと思うのですが、和食の人はどうなんでしょうか、とはちょっと思います。
今回はピスタチオチーズボール、スモークサーモンの薔薇仕立て、ローストダックのタルトレット、チーズペッパーバー、あとはいつものチーズスティックという構成です。
例によってお酒ではなく日本茶をお願いしました。が、ぶっちゃけこれはワインのほうが合いそうですね。
そして、いいプレゼンテーションだけど、何かが変…。
なんだろう…何かが変…だと思ったら、奥にあるスモークサーモンの薔薇仕立てがコケていました(笑)。
でもこういうズッコケたところも含めて、ANAは気楽でいいんですよね。どこか抜けているドジっ子というか、体育会系な感じが好きです。
肝心のお味ですが想像以上に複雑な味で、一品一品ゆっくり楽しめて、アミューズとしてはハイクオリティだと思います。
ただやっぱりお酒と合わせるように出来ているので飲まない人間には物足りないのと、あとは前のフライトのご紹介記事にも書きましたが、温度が低すぎますね。チーズボールや肉はそのせいで歯についてしまいます。このへんはいつまでたっても改善されないのですが、法律とかクッカーの制限とかで仕方ないんですかねえ。
もう少し温度が高ければ歯ざわりや食味をもっと楽しめると思うので、手元でしばらく置いておくとか、次回(いつだ?)はちょっと工夫して食べてみたいと思います。
先附と前菜
ここから和食に入ります。
まずはワクワクの先附、今回は焼き茄子と蒸し鮑です。
これは味も彩りも盛り付けも素晴らしい出来でした。アメリカ旅の最後に焼き茄子が楽しめるのは素晴らしいですね。
ただこれも温度が低いので、もう少し温かければ最高だったと思います。うるさくて申し訳ないのですが、冷たいと歯にもしみちゃうので…(涙)。
前菜もいっぺんに出てきます。この便では炙り帆立貝 焼き椎茸の春菊ソース、公孫樹烏賊、鮎甘露煮、海老、鶏松風栗渋皮煮のいが盛り、丸十茶巾。
字面だけみると珍味感があるので、ご飯が欲しくなるかと思いましたが、一品一品が上品な味付けでバリエーションがあるため、これだけでパクパク食べてしまいました。
栗のいが盛りは皮の部分がソフトにならざるを得ないので、ちょっと好みが分かれると思いました。
和食の華、お椀は鴨!
続いてお椀。今回は魚ではなく鴨でした。
鴨の風味がかなり濃厚で、葛でとろみをつけていることもあって、野趣あふるるといった感じ。肉料理として楽しめる椀で、これは気に入りました。
ご高齢の人には魚のほうがいいんじゃないかなとは思うのですが、ファーストクラスってほとんど中年が乗っているので、そういうところも見ているのかもですね。
刺身は残念ながらガッカリ級
続いてはお刺身というかお造りですが、これは見た感じからしてヤバイ。
平目炙り・鮪炙りですが、クッカーのせいかドリップが抜けているような食感と食味で、全般的にスカスカという感じでした。
空の上で刺身を食おうという発想がそもそも間違っていて、だけど出さなくちゃいけなくて、工夫して炙りにしてみたんです、ということなのかもしれません。
薬味は刺激が低いもので菊花・海苔と工夫されていたので、和えて食べるような食べ方がよかったのかも。
でもそれなら下品でもいいのでタタキにしてポン酢をかけてたほうが、という気はしました。
煮物・小鉢・主菜・御飯
そろそろ腹いっぱいゾーンに近づきつつありますが、トドメを刺すかのように、ここからはまとめて皿が出てきます!
菊蕪の菊花海老そぼろ餡掛け、帆立貝とずわい蟹 土佐酢ジュレ掛け、そして主菜は鰤西京焼きです。
鰤西京焼きは見た感じドリップが出ていてヤバそうに感じたのですが、厚めに切ってあるうえに脂の乗った部分を使用していて(料理人さんの工夫だと思います)、しっとりトロッと美味しくいただけました。
魚は十分美味しいので、肉はいらなかったかも?
味噌汁、帆立貝とずわい蟹 土佐酢ジュレ掛け。こちらは無難に美味しくいただけました。少し汁物・ダシかけました物が多いかなと思えるのですが、空の上なのでバランスが取れています。
デザート(和食)
最後は気になるデザート。これは和食と洋食、両方セレクトできます。アミューズと違ってこれはいいサービスだと思います。
洋食のデザートはピエール・エルメと名の知れたブランドなので、和食をセレクトしていても食べたいという人がいると思います。
今回は腹いっぱい&和食で貫徹ということで、お茶と合わせてようかんを。
こちらも美味しくいだたけました!
アメリカ発の和食機内食、総合評価は…?
食事のあとはCAさんにマットレスとお布団を用意していただき、パジャマに着替えてゴロゴロタイムです。
ファーストクラス、一番至福のときですね。堪能させていただいてます。
というわけで機内食の総評ですが、「アメリカ発の和食でも十分うまい!」となります。
個人的には前回試した成田→シンガポールの和食と遜色ないと思いました。
今回のほうが明確に劣ると思ったのは米の炊き具合と香の物などの珍味のラインナップで、これは飛行機や時期によるということで、誤差の範囲でしょう。
アメリカ発のファーストクラス機内食がどこで作られてどこで積まれているのかはわかりませんが、せっかくのファーストクラスです。
細かいことは気にせず、食べたいものを食べちゃいましょう!