火鍋の素の使い方&おすすめランキング
火鍋が好きすぎて自宅でも頻繁に作るのですが、いつも悩むのが火鍋の素(スープというかダシ、火鍋底料)をどれにするかと、使い方をどうするかです。中華食材店に行くと何種類もあって迷うんですね。
いつか食べ比べをしてみたい…と思っていたのですが、身内の飲み会で火鍋をやろうということになり、素晴らしい機会なので試食と比較をすることにしました。
あと初心者の方は「火鍋の素の使い方がわからない」というケースが多いと思うので、使い方も真ん中のほうに追記しておきます!
ランキングにエントリーした火鍋の素は三種類!
というわけで、今回ランキング形式で比較する火鍋の素は3種類。いずれも自分&周りの火鍋ニストのみなさんのおすすめです。
とか言いつつ、写真には4種類写っています。鍋の数が足りなかったので、左上の老干媽(ラオガンマー)は使わないことにしました。すラオガンマーは有名ブランドなので、まあ試さなくてもいいかなと。すんません。
というわけで、改めて今回登板する火鍋のダシをご紹介しましょう。
まずは右上、心配になるくらいの激安がウリ!蜀滋味小肥羊火鍋底料(110円)!
そして右下、そこそこの価格帯で味もそこそこか?天味大紅袍牛油火鍋底料(258円)!
ラストは左下、我が家の定番、重慶特荘大火鍋(198円)!
この3つです。
火鍋の素の使い方
火鍋の素の試食の前に、火鍋の素の使い方をご紹介しておきます。
実は火鍋自体には、さしたるレシピはありません。日本の鍋のダシと使い方は基本的に同じで、食材も牛、羊、魚、貝など、好きにぶち込んでいただけます。
火鍋の素の量に注意するというのと、お好みでニンニクとネギを追加するというのが、唯一気をつけるところでしょうか。あと、すんごく辛いのが好きな人は乾燥唐辛子を追加してもいいですね。
タイ料理で使うような青唐辛子を使うと辛くて食べられないと思います。
火鍋の素は粘土のように固まっており、油とダシの部分が分離しているので、グニグニとこねて柔らかくしましょう。できたらゴロンと鍋にいれて、水を注いで煮てください。沸騰したら、もう食べられます。
火鍋のダシは150~200gが標準的な量ですが、小さめの鍋や、二色鍋なら75~100gで作って、味が足りなくなったら足していく方式で良いでしょう。
大きめの鍋なら、いきなり150~200g全てをゴロンと入れちゃいましょう!
なお、先述の通り(大抵の)火鍋の素は油の部分と具の部分が分離しているのですが、個人的には牛脂を使用した火鍋の素は油を取り除かず、そのまま使ったほうが旨いと思います。
植物油は油を多く入れるとちょっとケミカルな感じがするかもしれません。お好みで試してくださいね。
火鍋のダシによく合う食材
- 羊肉(ラム、マトン)
- 牛肉(モモ肉もいける)
- 豚肉(バラもいける)
- キノコ類
- 春雨(すごい辛くなる)
全般的に安いお肉でも美味しくいただけるのが火鍋のいいところです。
火鍋の素、試食でランキング!おすすめはこれだ!
というわけで、火鍋の素をさっそく試食していきましょう。ランキング形式で点数もつけちゃいます。
ややケミカル!蜀滋味小肥羊火鍋底料!
まずは激安110円で買えてしまう、蜀滋味小肥羊火鍋底料から試します!
これは価格通りというか、なんというか、匂いが結構ケミカルです。食べてみると、インスタントラーメンのスープのような味。いい意味でチープ、記憶にある味ですね。
これはこれで美味しいのですが、香りや奥行きに乏しいので、高い食材をぶち込むのはやや躊躇されます。
一人暮らしや友達とざっくり楽しむダシですね。価格相応だと思います。
1人鍋なら2回分はあるので、1食55円なら十分なコスパでしょう。
価格★★★
香り★☆☆
辛さ★☆☆
※小肥羊ブランドの火鍋のダシは数種類ありますので、注意してください。火鍋チェーンの小肥羊が使っている、かわいい羊のマークが入ったものが本家です(たぶん)。あちらは値段がやや高めですが味も相応に美味しく、個人的にはキノコ出汁などの変わり種がお買い得かなと思います。
香りが出てきた!天味大紅袍牛油火鍋底料
続いてそこそこの価格帯、天味大紅袍牛油火鍋底料(258円)を試します。
さすがに最安のダシの2倍以上の価格だけあって、香辛料の香りが立ってきます。
スープもインスタント感が薄くなり、コクが出てきました。辛さは控えめで、あっさりと美味しくいただけます。
これなら、そこそこの牛肉を入れてもいいですね。個人的に合格、初心者でも怖くない、優しい火鍋です。
価格★★☆
香り★★☆
辛さ★☆☆
やっぱりこれ!重慶特荘大火鍋
ラストは小生の大好物、数々の火鍋の素をなぎ倒して、我が家のレギュラーの座を勝ち得た重慶特荘大火鍋(198円)です!
今回は特辛をセレクト。198円と価格は控えめですが、ケミカル感はあまりありません。
スープにコクがあり、辛さもしっかり。香辛料と唐辛子、塩味を効かせた感じの、日本人好みのダシだと思います。
今回は特辛ですが、中辛でも他のダシよりやや辛いのが難点と言えば難点でしょうか。
中辛と特辛は、耐久力にあわせて選んでくださいね。個人的には、そこまで差はない気がします。
価格★★☆
香り★★☆
辛さ★★☆
おまけ・日本では手に入らない「三生川火鍋底料」
日本の中華食材店で手に入る火鍋の素は基本的に家庭用の普及品ですが、中国に行くと高級火鍋の素というのも売っています。これを使うと、本当にお店で引いたような本格的な火鍋のダシがとれるのです!
私のおすすめは「三生川」というブランドの箱入りの火鍋の素。使い方は普通の火鍋の素と同じですが、味と香りが濃厚で、ケミカルさが全くなく、格が違います。
ただ残念なことに中国で買ってもひとつ600円くらいしますので、大切な人をお招きした時のとっておき、という感じです。
中国では結構あちこちで売ってるはずですので、探してみてください!
火鍋の食べ方も教えます
意外と知られていない火鍋の食べ方ですが、基本的にはそのまま鍋から取って、小皿で食べてください。
中国ではオリジナルのつけダレを開発したり、ゴマ油をつけて食べることが多いようです。つけダレも「火鍋調料」という名前で中華食材店で売っています!
★火鍋底料と火鍋調料を間違わないようにしてくださいね。
- 火鍋底料…鍋のダシの素
- 火鍋調料…特製つけダレ
です。
火鍋風すき焼き!辛さを生卵で美味しく中和する
火鍋の素の使い方の最高秘伝、高度なテクニックを教えます。火鍋の素が辛すぎる、クドすぎるという時は、生卵を漬け汁にして、すき焼きのように火鍋を食べると辛さが抑えられる上に、激ウマになります。
辛いのが苦手な方は、ぜひお試しを。中国人の前でこれをやったら「アンビリーバブル」と言われましたが、マジでうまいんです。ホントに。信じてください。
そんなわけで話が長くなりましたが、火鍋の素の食べ比べ自体は、やはり重慶特荘大火鍋が優勝です。結構手に入りやすいというのもおすすめ度が高いです。
今のところ、これを越えてきたのは、先述した四川省で売っている600円くらいするガチの火鍋の素くらいなので、中華食材店で気軽に買えるという前提であれば、やはり重慶特荘大火鍋を推したいと思います!
中国人留学生が持ってきた火鍋の素とは…?
なおこぼれ話ですが、火鍋をやるということで四川省からの留学生に来てもらったところ、彼が持参してきたのもこの重慶特荘でした。