東京競馬場で撮影するなら2~300mmは欲しい
東京競馬場に行く機会があったので、愛用のX-T2にXF55-200mmをつけて、レースを撮影してみることにしました。普段はスナップばっかり撮っているので、スポーツ撮影に初挑戦です!
コースに出てみると、土曜のヒラ開催にも関わらずカメラマンだらけ。しかも、みんなフルサイズに300mmF4とか、70-200mmF2.8とかをつけてますね。
手前の芝コースもスタンドからそこそこ離れていますので、確かにこれくらいの焦点距離がないと厳しそうです。そしてダートならさらに奥、ですから、もっと長い玉が必要になりそうですね。
絞って置きピンでいこう!
競馬場はかなりコースに幅と奥行き(撮りたい馬が最内を来るか、大外を来るか、先頭で来るか後ろを来るか…)があるので、狙った馬にピントを合わせるには、機材の性能とテクニックが必要になります。
X-T2とXF55-200mmでも、直線中程から狙った馬にコンティニュアスAFでグイグイ食いついてくれる…と思いったのですが、私の腕のせいか、機材のポテンシャルのせいか、全然オートフォーカスが追いつきません。
そこで発想を逆転させ、鉄道のように置きピンで撮影することにします。置きピンとはピントを合わせる位置をマニュアルフォーカスであらかじめ固定しておき、被写体がそこに来た瞬間にシャッターを落とす手法です。
要するに、きれいに写る位置にタマタマ来た馬を撮るわけです。狙った馬は撮れませんが、難易度は低いと思います。
今回はコース中央よりやや外側(手前)にピントを置きました。なので、先行したまま最内ラチ沿いを行く馬なんかは、初手から諦めることになります!
シャッタースピードは1/60くらいがよさそうだが…
流し撮りなので、背景をぶれさせるためにシャッタースピードは1/60とかを選択したい…のですが、実際にやってみたところ、馬とジョッキー自体が猛烈にシャカシャカ動いているので、このシャッタースピードだと胴体以外がモワッとした塊になってしまいました。
個人的には馬やジョッキーの力強い手足を撮りたいので、現実的な線で1/250から1/400ほどを選択します。
(背景を流さなくてよいなら、早ければ早い方が良いと思います)
絞りは置きピンなのでなるべく絞りたいところですが、幸いにして快晴のため、らくらくF8やF11を指定できました。
ミラーレスでもこんな感じで撮れました!
というわけで、実際に撮影してみたものがこちら!
流れてないwwwww
狙い通り、馬はパキッと写っているのですが(アンダーめなのは勘弁してください)、シャッタースピードが早すぎて背景が流れないですね。1/300くらいでは全然早すぎるようです。
これなら、絞りを開けて背景をぼかしたほうが、意匠的にいいと思います。ただし、フォーカスがシビアになります。
流し撮りのトレードオフ
背景には流れて欲しいものの、やはり馬の脚やジョッキーの腕がブレブレになるのとのトレードオフなので、自分の好みのところを見つけるしかなさそうです。
個人的な美的感覚では、中央競馬を流し撮りするなら、1/60くらいが限界だと思いました。1/100ならそこそこちゃんと手足は写るかな~という感じです。
競馬カメラマンのすごさを実感
というわけで、知恵と工夫でそれっぽい写真を撮るまではできたのですが、撮りたい馬を撮りたいように撮るまでには、まだまだ先がありそうです。競馬カメラマンの人って凄いですね。
特にスポーツ紙の人とか、どうやって勝ち馬を狙って撮っているのでしょうか。ゴール手前50mくらいでも、どの馬が勝つかなんて、まだわかりませんよね。どなたか実務をご存じのかた、教えてください~٩(๑>∀<๑)۶