我が青春の牛丼太郎
金がなかったり、深夜までバリバリ働いてたりしていた若い頃。みなさんガツガツ牛丼食べていませんでしたか?
なかでも大久保、中野、高円寺などの中央線沿線にお住まいの方は、吉野家や松屋ではなく、牛丼太郎で命をつないでいたのではないでしょうか。
※小生は大久保店で週に2回くらいは喰らっていました。
最後の生き残りが茗荷谷にある
数年前にあえなく倒産してしまった牛丼太郎ですが、一部の牛丼マニアの方はご承知のように、従業員の有志が新会社を設立して、茗荷谷店を引き継いで営業しています。
今回はふと牛丼太郎が食べたくなって、茗荷谷で育った地元民のIさんと訪問。駅から徒歩3分ほどの、大きな道路沿いに牛太はありました。
丼太郎に改名されている
さすがに同じ名前は使えないようで、「丼太郎」(どんぶりたろう)と改名されています。しかしあのマスコットキャラクター(勝手に牛太と呼んでますが)は健在!
小生が「懐かしい」「泣きそう」を連発しているのですが、Iさんからすると子供の頃からずっとある牛丼屋で、今でも普通に食べてるので特段感慨はないとのこと(笑)
キムチ牛丼は懐かしい味
この日は昔一番よく喰っていた、キムチ牛丼をオーダー。
辛くないキムチと、薄いお茶は昔のまんま。
お肉も昔と全く同じ味…と言いたかったのですが、いやいやいやいや。昔より全然美味しくなっていました!
サイドメニューの豚汁もオーダー。これも普通にうまい。
昔はカレーと納豆とキャベツくらいしかなかったのに、牛丼太郎の暖簾を守るどころか、地味に進化しているんですね。
守って欲しいストロングスタイルのインディーズ牛丼
吉野家も松屋も、味が濃いめというか、すき焼きのような方向に向かってますよね。
丼太郎の牛丼は「さっ」と喰える優しい味で、そのへんは昔のままと言えるかも知れません。
とはいえ牛丼太郎は価格変動が激しく、一時は一杯200円まで行っていましたから、時期によっては味のブレや変化があったかもしれません。
皆様のご記憶の味とどう違うのか、これは各位で確かめて頂きたいところです。
近くに松屋となか卯が…牛丼太郎があぶない!
そして驚いたことに、牛太のすぐ隣に松屋となか卯あるのです。
距離も50mあるかないかで、事実上牛丼屋が3件並んで建っています。
Iさんによると「茗荷谷はチェーン店不毛の地で、昔は店が全然なかった」とのことなので、もしかすると大資本がいたいけな牛丼太郎を駆逐するために、大挙して攻め込んできたのかもしれません。
茗荷谷のみなさま、丸ノ内線沿線のみなさま、なんとかぜひ、我々の思い出の味、牛太を守ってやってください!