北京空港でエアチャイナのラウンジを回ってみました
「プライオリティパスでも入れるファーストクラスラウンジ」ということで、一部の航空ファンの間では有名な北京空港(正確には北京首都国際空港ですね)のエアチャイナ・ファーストクラスラウンジ。トランジットで利用する機会がありましたので、ラウンジについてレポートします!
まずは北京空港・エアチャイナビジネスクラスラウンジへ
まずはビジネスクラスラウンジへお邪魔してみます。
偉大なる中国のフラッグキャリア・中国国際航空のラウンジですから、ビジネスクラスラウンジもさぞ…と思ったのですが、見た感じ普通ですね。掃除などは行き届いていますが、やや古さが出てきている印象です。係員さんはニコニコしているものの基本客を無視しており、適当にやっててくださいネ~という感じ。
フードもけっこうしょぼく、まあ置いてあるなというレベルでした。中国らしい食材はチラホラといった感じで、朝飯や昼飯を抜いてまでラウンジで食べたい!という感じのメニューはありませんでした。とほほ。
残念なのはドリンク類が全然冷えていないこと。中国はビールを常温で飲む、と聞いていたので「ラウンジもそうなのか」と納得しかけたのですが、水やコーラも冷えていなかったので、単に電気をケチっているとか、機械が古いとか、そんな理由でしょう。
プライオリティパスでなくてもファーストクラスラウンジへ入れる
続いて別日にファーストクラスラウンジへ。今回は5人でANAのビジネスクラスを利用したのですが(ありがたいことに全員インボラでアップグレード)、不思議なことにANAマイレージクラブ会員にはファーストクラスラウンジのインビテーションが、そうでない人にはビジネスクラスラウンジのインビテーションがついていました。
こんな感じでついてきました。航空券をカウンターでもらったら必ずチェックですね。
まあ当然、ラウンジの受付で「あんたはええけど、あんたはビジネスクラスラウンジやで」と何人かが係員に制止されたのですが、同行者でありブッキングクラスも同じだと説明して、なんとか全員中に入れました。こういう事があるので、普段使わないとしてもマイレージクラブには登録しておいたほうが良いですね。
ファーストクラスラウンジはさすがの…えっこれビジネスクラスラウンジと同じ!?
というわけで、ワクワクしながら入室です…あれ、これ、ビジネスクラスラウンジと内装が同じじゃない?
もう一度ビジネスクラスラウンジを見てみましょう。
やっぱり同じですね。雑誌棚がやや充実しているのと、カーペットの色が違うくらいでしょうか…。
洗練されていない感じがなんとも中国。いや、昔の中国といった感じ。モダンな中国の建築物はスタイリッシュで素晴らしいのですが、これは改革開放の時に頑張りましたという感じですね。
驚いたことに、スタッフがラウンジでフードを取って飯を食っています。悪いとは言わないんですけど、中華料理屋のスタンダードをファーストクラスラウンジでやっているのを見て、おおらかだなあというか、中国だなあと感じてしまいました。
ファーストクラスラウンジのフードはいかが?
ドリンクはビジネスクラスラウンジ同様、冷えていません。コーヒーもまずい。かなり意気消沈してミールコーナーへ。こんな感じです。
内容はビジネスクラスラウンジと同じどころか、あっちにあった寿司らしきものがファーストクラスには無かったりとバランスがおかしく、食べる意欲も沸かないので、結局ぬるいジュースとヨーグルトだけ取って、パスしてしまいました。仲間はオバチャンがその場で作ってくれる麺を注文しており、これはまあまあだったとのこと。
うーん、偉大なる社会主義祖国。体面を重視するお国柄だと思うのですが、これでいいんでしょうか。というか、これじゃあ単に「副ビジネスクラスラウンジ」でしかないのですが、中国の富裕層や政治家の人が納得してくれるのでしょうか。もしかすると、偉い人やお金持ち向けに、別の部屋があるのかもしれませんね…。
トイレなどの設備なども小さく、痛みもけっこうきていたので、そろそろ改装されるのではないかと期待することにします。
エアチャイナのラウンジ、それでは採点です。
という大層なもんでもないのですが、スワンナプームのタイ国際航空のファーストクラスラウンジを10、成田のANAファーストクラスラウンジを5としたら、2点くらいでしょうか。結論として、ファーストクラスもビジネスクラスも大差ないので、ゲートに近い方に行きましょう!