北朝鮮のファーストクラス!?
高麗航空にファーストクラスがあるか、長年の疑問だったので、平壌順安空港を訪問した時(2016年8月)の記録写真や、航空関係のサイトをちょっと調べてみることにしました。
まずは正攻法で、seatguruからシートマップを調べます。しかしこれには、高麗航空がそもそも収録されていませんでした。
仕方がないので高麗航空のサイトから国際線の予約ページを開き、しらみつぶしにブッキングできるクラスを探します。大変な作業かなーと思ったら3路線しかありません。
まずは基幹路線である平壌=北京。これはブッキングできるのがビジネスクラスまででした。
次に平壌=ウラジオストク。これまた同様にビジネスクラスまでしかありません。
最後に瀋陽=平壌も調べてみたのですが、これまたありませんでした。
ファーストクラスはないように思えるが…?
これだけ見ると「ファーストクラスはない」と思えるのですが、インターネットを探すとファーストクラスらしい写真が出てきます。しかし写真が古臭いので、どうも高麗航空が今使用しているTu-204ではなく、古いイリューシンのように思えます。もしかすると、将軍様専用機の写真かもしれません。
平壌空港(順安空港)にファーストクラスラウンジはあるか?
正攻法での調査は難しそうなので、いよいよ平壌順安空港を訪問した時(2016年8月)の記録写真を調べていきます。もしファーストクラスがあるならば(一般向けに開放されているならば)、チェックインカウンターやラウンジなどがあるはずです。
まずチェックインカウンター。上級クラス専用のレーンがあります。
しかし専用レーンはひとつだけなので、ファーストクラスはないか、ビジネスクラスと共用ということになります。
この写真を撮影した際はエアチャイナでのフライトで、ビジネスクラスまでしかないボーイング737だったのですが、案内表示はファーストクラスになっていました。もしかすると、ビジネスクラスとファーストクラスをごっちゃにしているのかもしれません。
続いて平壌空港内でラウンジ探検をした際の写真です。かなりよく調べたのですがラウンジは1つだけで、かつビジネスクラスと明記されていました。
YouTubeの搭乗動画を調べてみる
高麗航空のビジネスクラスに搭乗した人が撮影した動画を調べてみたところ、Tu-204のビジネスクラスの先にはギャレーらしき部分があり、その先にもまたカーテンがかかっています。単に乗務員控室やコックピットに入るだけかもしれませんが、この先にキャビンがあるかもしれません。
とはいえビジネスクラスの先頭の座席番号が1になっているので、キャビンがあるとしても一般に販売されているものではなさそうです。
結論はどうなんだ?
というわけで結論すると、高麗航空にファーストクラスはなさそう、昔はあったかもしれない、今も一般向けではない上流階級向けに特別席として設定されている可能性はある、といったところでしょうか。しかしこれだともう、ファーストクラスというより、将軍様クラスですね。