チョンキンマンション(重慶大厦)で本場のインドカレーを味わう
いきなりですが、カレー友達のリー隊長と香港までインドカレーを食べに行ってきました!
カレーと言えばインド、インドといえばインド人。インド人といえばチョンキンマンション。というわけで香港中のインド人が集まる(?)、インドカレー屋の巣窟・チョンキンマンションにも寄ってきたので写真でご報告します。
細かな説明はすっ飛ばして、チムサーチョイの駅から歩いて1分。チョンキンマンション(重慶大厦)に到着です。うーん、この邪悪な感じがたまりません。同行してくれた香港の友人も「ここはマジ行きたくない。危険」と完全にビビっていました。
とはいえ超危険だったのは昔の話で、いま危険なのは2F以上と裏の階段、得体の知れない安宿くらいなもの。そこで何かあったとしても強盗やスリ、火災で焼け死ぬくらいでしょう。
GF(日本で言う1階)にはやる気のなさそうな警備員がいますし、2Fもそれほど死角はないので、宿泊したり、2F以上に行かなければ安全だと思います。小生はここで何度も両替をやっていますが、トラブルに巻き込まれたことは一度もありません。
ビルの中に一歩入ると、入るとカレー屋、携帯屋、両替屋、安宿の客引きが大量におり、かつ全員インド人で、かつ全員日本語で、かつ大声で声をかけてきます。旅慣れない人はここでビビると思いますが、これで怖がっていては香港は楽しめません。
ただ少しでも応対すると「脈あり」と思われて大量のインド人に取り囲まれるので、そのへんは注意してください。何かされるわけではありませんが、もみくちゃにされているとスリとかが紛れ込むかもしれません。
人気の「咖喱王」で定番の北インドカレーを
まずは香港っ子に人気という、7Fにある「咖喱王」へ。店内は香港人でいっぱい、インド人とおぼしきお客さんもポツポツいます。
ここは北インド料理のお店で、小生はウマいと思ったのですが、カレー隊長は浮かない顔。聞いてみたところ「うまいけど北インドの観光地で食べた味。このレベルなら日本でも食べられるし…65点かな」とのこと。
インドカレーの達人を満足させる味ではないようですが、フツーにウマいですよ。悪の巣窟・チョンキンマンションで手軽にカレーを食べられると考えれば、悪くない店だと思います。
チョンキンマンション入り口のインド人からメンバーカード(?)を貰えば、直通エレベーターの前まで連れて行ってくれますので、アクセスも簡単です。お会計は5人でHKD350くらい(日本円で5千円チョイ?)でした。ただエレベーターが激混みなのと、カードをもらうとインド人が大量についてくるので、注意してください。
ガチでインドでベジタリアンな「サラヴァナ」でビリヤニ
香港人相手のレストランより、インド人相手の屋台のほうがウマいはず、というカレー隊長の提案に従って、「咖喱王」を出て2Fのカレー屋台ゾーンへと移動します。しばらく歩き回って、隊長がカレー勘で見つけた「サラヴァナ」というお店へ入店します。
うん、これはフツーの人には無理。無理!!!
インド人扱いに慣れている隊長がいるからこそですね。お客も全部インド人で、ローカルの香港人もいないガチインドのお店です。なお、ここはヴィーガン(ベジタリアン)向けのお店で、南インド料理がメインとのこと。
あっ、たしかに。こっちのほうがさっきより断然ウマいですね…カレーのほかにも、野菜のビリヤニがこれまたおいしい!!!
南インド料理は基本的にアッサリめで、素材とスパイスを活かした味付けです。こちらのほうが香港人の舌にも合うようで、同行した香港の友人も「こっちのほうがいい!」と太鼓判でした。これだけウマいのに、隊長的には75点くらいだそうです。厳しい!(笑)
ただ、お値段はHKD350ほどと、さっきの観光客向けのお店と変わりません。あんまり品数は頼まなかったのですが…基本的に高いのか、ちょいボラれたのかもですね。
ここが一番ウマい!「ニューチェティナード」で朝カレー
日を改めて翌々日。朝カレーするためにチョンキンマンションを再訪しました。チョンキンマンションに再訪するという時点で旅行者としてはかなりイカれていますが、我々はカレーを食べに香港まで来たのでまったく問題ありません。
入店したのは1F(GF)のカレー屋台村?になある「ニューチェティナード」。これまだガチインドのお店で、メニューがないため素人では入店不可能だと思います。
※2018年に店舗が広くなりメニューもできましたが、マトンコルマとか現地っぽい名前で書いてあって、普通の人はたぶん何がなんだかわかりません。
サンバルワダとラッサムとマトンカレーがウマすぎる!
隊長が注文したのはサンバルワダ(左下のドーナツみたいなもの)マトンカレーとライス。隊長は英語もヒンディー語もできないそうですが、カレーに関しては完璧に意思疎通ができるようで、朝飯にピッタリのおすすめメニューを出してもらいました。
これが…ウマいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
おそらくチョンキンマンションで一番うまいカレーではないかと思います。くどくなく、かつサラサラしすぎない適度なカレーの濃さ、スパイスの効き具合、丁寧に調理されたつけあわせ、絶品のラッサム。これは本気でウマいですね。カレー隊長も「80以上出てます」とニッコリ顔。
そして一番泥いたのがお会計。あれこれ頼んでお会計はビックリのHKD70!!
昨日のアレはなんだったんでしょうか。というわけでチョンキンマンション(重慶大厦)のインドカレー屋めぐり、暫定チャンピオンは「ニューチェティナード」とさせていただきます!
おまけ・階段にカレーでなく血痕らしきものが延々と…。
というわけで楽しくて美味しいチョンキンマンションですが、安全地帯を離れると急激に治安が悪化するので、来訪される際は気をつけてください。我々は7Fの「咖喱王」から階段で1Fまで戻る際、血痕らしきものを何カ所も見ました。
※噛みタバコかビンロウかもしれません。でも量が多くて血痕のような感じが…涙
2Fだったかでは、あきらかに今朝できたと思われる血だまりを発見。そして近くに大きなスポーツバッグが転がっており、コンビネーションの恐ろしさに開ける勇気も無く退散。香港人の友達もビビりまくっていました。ここで鶏を閉めているか、もしくは人間をシメているほかない量だと思います。
気の弱い女性の一人歩きなどでは、GF・1Fもやや危険がありますから、できれば男性と、複数人以上で訪問してくださいね。カレーは楽しく安全に!なのでありました。